普段ネイルなどしていて気づかないことも多い爪の異変。
ふと見ると「爪に黒い線が出ている・・・」となったら、早急に原因と解決法を探さなければなりません。
爪は健康のバロメーターともいわれ、爪に黒い線が出るというのは
何らかの体からのサインです。痛みはなくても放っておかず爪をしっかりチェックして
必要とあれば皮膚科に受診して診断してもらいましょう。
爪に黒い線がでる原因は?
爪に黒や茶色の線状の筋が出る病態のことを総称して「爪甲色素線条」
(そうこうしきそせんじょう)といいます。
その原因は大抵はメラニン色素が一点に集中してできたホクロや、
加齢によるもの、爪を圧迫、強打した事によって爪の根元が内出血し、
爪が伸びるのとともに引き伸ばされたものであることが多いです。
他、薬剤などが原因で爪に変色が起こる場合もあります。
ホルモンの異常によるものもあります。「アジソン病」というものですが、この場合は爪に黒い線が入るだけでなく皮膚、肘、膝、腰、脇などにも色素沈着が見られます。
また、食欲もなくなり、疲労感、倦怠感もでるので、元気で爪に黒い線が出るだけの時は心配はいらないでしょう。
また、よく病院の薬などを飲んでいる、いわゆる薬づけになっている人にも出てくると言われています。
ただ気をつけたいのは悪性黒色腫(メラノーマ)が原因の場合です。
「ホクロのがん」「ホクロのような皮膚ガン」といわれ、
皮膚の色に関係するメラノニンという色素を作る「色素細胞(メラノサイト)」が、
がん化した腫瘍です。素人判断は絶対に避けて、気になる場合は皮膚科に相談にいきましょう。
痛みがないけど病気?
病気の場合でも、痛みがないことが多く、爪の変色で初めて気づくということも。
痛みがないということで安心せず、先に述べた悪性の皮膚ガンだと
早期発見によって格段に生存率はあがります。
ただ、一部の爪にしか黒い線がない、又は時間の経過とともに消えてしまう
などであれば、深刻に考えることはないのですが念のために皮膚科医に任せましょう。
むやみに心配するより、受診して安心するほうが得策ですよね!
これは消える?消すための方法は?
爪に黒い線があるのが気になる~消したい。と願うには無理がありません。
意外に指元は見られていますから。
ただ、先にあげた原因のどれをとっても消すことはむずかしいです。
体の内側の問題ですから、対処法としてはネイルなどでカバーするのがいいのではないでしょうか。
ただし、爪の変化がわかるように、定期的に爪を素のままにして黒色の変化を観察できるようにはしておくことをおすすめします
まとめ
健康な爪とはどんな爪でしょうか?
きれいなさくら色をしていてツヤがあり、
縦筋や表面にデコボコなどありません。
そして軽く押すと一瞬うっすら白くなりますが
またすぐに元のさくら色に戻ります。
このさくら色は爪の下の毛細血管の血液が順調な証拠。
爪の異変は体内のさまざまな状態を教えてくれます。
今回をきっかけに、爪の手入れとともに毎日の爪の健康チェックを
習慣にしてみてはいかがでしょうか。
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