ロタウイルスは冬場に多く発症する傾向があります。
乳幼児の下痢や嘔吐が冬場に増えたらロタウイルスの感染を疑ってください。
とは言え、通常の風邪という場合もありますので症状や見分け方、対策方法も知っておいた方が良いでしょう。
どんな時でもそうですが、感染した場合でも、あわてずに落ち着いて行動するようにしましょう。
そこで今回はロタウィルスの症状と、大人への感染、対策についてお話していきます。
ロタウイルスの症状は?
ロタウイルスは乳幼児期(0~6歳ころ)に感染しやすく、初めての
感染だと強い症状が出ます。
発症すると、水のような下痢や嘔吐を繰り返します。その後、重い
脱水症状が数日間続くこともあります。
ウイルスの影響で水のような白い便が1日に何回も大量に出ます。
大人にも感染するのか?
感染者の便や嘔吐物によって感染します。
ほとんどのケースは子供からの二次感染ですが、空気中に
漂っているウイルスからの感染の場合もあります。
大人が感染した場合も子供と同じような症状を示しますが、
多くの場合が軽度の症状です。
3日~1週間では体調も回復してきます。
予防としては、おむつの交換や嘔吐物の処理をする場合は、
使い捨ての手袋やマスクをするようにしましょう。
感染を防ぐための対策方法は?
おむつの適切な処理と手洗いを励行しましょう。
おむつを交換する時は使い捨ての手袋を使って、ポリ袋などに入れてから
捨てるようにしましょう。
手洗いは石鹸で30秒以上もみ洗いします。
この時、指輪や時計は外します。
衣類に便や吐物がついた時は、
家庭用塩素系漂白剤でつけおき消毒をした後、他の洗濯物とは別に洗いましょう。
ロタウイルスはアルコール消毒などはほとんど効果がありません。
予防接種(任意)を受けることが出来るので、
行きつけの病院などで相談してください。
ロタウイルスにかかった場合の食事はどうする?
下痢による脱水症状を避けるために、水分補給を重点的に
行いましょう。
ポカリスエットなどのイオン飲料を小分けにして回数を多くして
飲ませてください。
それでも吐き出してしまう場合は、お医者さんに相談して
「点滴」による水分補給と栄養補給などをお願いしましょう。
胃腸炎を発症する感染症なので、胃に負担にならないような
食べ物を心がける必要があります。
バナナ、おろしりんご、お粥など、
柔らかい流動食から始めて、様子を見ながら、少しずつ普通の食事
に戻していきましょう。
まとめ
日本では、就学前の子どもの約半数がロタウイルス感染症になると
言われています。
普通にみんなかかっている、レベルと考えても良いかと思います。
ということは、自分の子供がロタウイルスに感染する可能性は
十分にある訳です。そんなふうに考えると、ある程度の予備知識は
自分の頭の中に入れておくべきでしょうね。
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