人間ドック前日の注意点。飲み物や食事の影響はどう関係する?

胃・腸

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健康維持、疾病予防、早期発見のために健康診断をまず受けることが大切です。
健康でないと、何事も始まりません。
人間ドックを受ければいい、という問題でもなく、診断結果を上手に活かしましょう。
診断の結果用紙には、検査結果とともにドクターからの診断など添えられています。
3ヶ月後再検査とか、医療機関で精密検査をというようなアドバイスがあれば、やはりそれに従って行動に移して健康に過ごしたいものです。

ただ、意外に忘れられているのが、健康診断を効果的かつ効率的に受ける準備です。
実は大変大事なことで、結果の信頼性が悪くなってしまったり、再検査になってしまうこともあります。
今回は、人間ドックのための準備についてお話ししましょう。

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人間ドック前日の飲み物で飲んではいけないものは?

人間ドックを受けられる際、正確な結果を出せるようにするために前日の食事に注意が必要です。

避けた方がいいお飲物
・お茶
・紅茶
・ウーロン茶
・コーヒー
・スポーツドリンク
・ソフトドリンク
・お酒
など

のどが渇くので、水なら夜中にいくら飲んでも大丈夫かというとこれも間違い。
できれば水もできるだけ飲まないほうが検査結果がより精密になります。

ですが、脱水症状を起こしてしまっては困ります。
最低限の量の水は飲んでも構いません。

白湯もしくは、お水でお願いします。

お茶やスポーツドリンク、ソフトドリンクなどビタミンや添加物が含まれるものは止めましょう。

また、毎日服用している薬やサプリメントは、事前に人間ドックを受ける医療機関に相談しましょう。
心臓病、高血圧症の薬は服用が許可されることがほとんどですが、必ず主治医に確認してから服用しましょう。
人間ドック受診時に血圧が高い場合は、胃の検査が中止になることもありますので、薬を飲む場合は、検査開始時間の3時間前までに少量の水で服用することを勧められるはずです。

人間ドック前日の食事で控えた方が良い食べ物は?どう影響する?

前日の夕食、晩御飯は午後9時までに消化のよい物をお召し上がりください。

前日の午後9時までなら何を食べてもいいわけでもありません。
できれば普段より早めに夕食を食べるようにして、軽めのヘルシーな夕食にしましょう。

脂っこいものや塩分を多く食べてしまうと、人間ドックの血液検査や尿検査に影響が出る可能性があります。
また、硬いものや消化の悪いものは胃のバリウム検査や腹部エコーの際に正確な検査がでできなくなる場合がありますので、注意しましょう。

避けた方がいいお料理
・脂肪の多い肉や魚を使った料理
・天ぷらなどの油料理
・海藻やキノコ、根菜の料理

普通の食事だけでなくアメやガム、タバコなどの嗜好品も禁止となります。
ご注意ください。

「 コーヒー 」「 紅茶 」がダメな理由は、「 カフェイン 」がダメなのです。

カフェインは人間ドック受ける上で色々弊害が出てしまいます。
朝、コーヒーや紅茶を飲まれる方も多いと思います。
ですが、カフェインが入っているので、摂取不可です。

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実は、腹部超音波エコー検査で画像が見えにくくなることがあるそうです。

隠れた異常などがコーヒーや紅茶で発見しづらくなってしまうこともあるので、避けましょう。

また、カフェインの特徴として胃液の分泌を促進する作用があります。

胃バリウム検査を受診される場合は胃液の分泌が活発だと、検査に支障がでる可能性があります。

なぜかというと、胃が活発な状態では正常な状態の胃の撮影ができなくなってしまうのです。

では、「 お酒 」はアルコールだから悪いのか、というお話ですが、飲酒により血中のγ-GTPが通常より高くなる可能性があります。

結果によっては肝臓に異常ありの判定が出て要再診という結果が来るかもしれません。

γ-GTPとは、肝臓や腎臓、膵臓、血液中などに含まれており、GOT、GPTと同様にタンパク質を分解する酵素のこと。
この酵素は、毒性のあるアルコールや薬剤などが肝細胞を破壊したり、結石やがんなどによって胆管がつまった時などに血液中に出てきます。

γ-GTPはアルコールに敏感。
血液中のγ-GTPの濃度を調べることで肝臓や胆管の異常の有無を調べるのですが、肝臓や胆管に病気があるときにはほかの酵素より早期に反応を示します。
そのため、肝臓障害の鋭敏なマーカーとして用いられているのです。

γ-GTPを調べると、肝臓病(慢性・急性肝炎、肝硬変、肝臓がん、薬剤性肝障害)や胆石、がんなどで胆道が詰まった時に(閉塞性黄疸)、膵臓の病気、心筋梗塞などで高値が出ます。

γ-GTPはアルコールに敏感で、ほぼ毎日お酒を飲んでいる方では高い数値が出やすくなってしまうのです。

特にアルコールで肝臓が障害されると、ALPやLAPなどのほかの胆道系酵素よりも早く異常値を示しますので、ふるいわけしてよく使用されています。アルコール性肝障害の診断に特に重要な検査なのです。

またビールや日本酒のような醸造酒には糖質が含まれていますので血糖値も上がる可能性があります。
よって、糖尿病を疑われてしまうかもしれないのです。

また胃バリウム検査を受ける場合、バリウムがアルコールと反応すると固まる性質があるため、仮に体内にアルコール分が残っていた場合は、正常に検査できません。
胃バリウム検査を受けた場合は検査後もお酒は禁止です
気をつけましょう。

通常状態での検査ができなくなるかもしれないということは、診断結果にも問題が出てしまいます。
せっかく高い検査料金を払うのですから、この時だけは耐えましょう。

人間ドック前日の食事や飲み物(水)の摂取は何時まで?

人間ドックの前日は、午後9時までに食事を済ませ、それ以降は何も摂取しないようにします。

当日の検査開始時間の3時間前までは水のみ摂取可能です。

午後から始まる人間ドックを受診するなら、前日の24時、つまり夜中の0時まで食事をしても構いませんが、それ以降は一切食べ物を口にしないようにしましょう。

のどが渇くので、水なら夜中にいくら飲んでも大丈夫かというと、そうではありません。
できればお水も飲まないようにしましょう。

ですが、脱水症状になっても困りますので、脱水症状を避けるために水分摂取は来院2時間前まで可能です。
ただし、コップ一杯=200ml程度のお水または白湯にしましょう。

まとめ

せっかく人間ドックを受診するなら、上記のような食事に関する規則をしっかりと守りましょう。
なるべく精密な結果を出して今後の健康管理につなげ、毎日の生活を充実させたいものです。

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