娘がまだ3歳位の頃、結膜炎の私が「目がゴロゴロして痛いんだ」と言うと、
「カミナリさまが鳴ってるの?どこで?」と真顔で心配されたことがありました。
それから娘を納得させるのに苦労したことをいまだに思い出しますが、
目に異物が入ったような違和感から痛みを感じたとき、
「目がゴロゴロする」という表現を誰でも一度は使ったことがあると思います。
今回はその「目のゴロゴロ異物感」の対処法についてご説明します。
目にゴロゴロ異物感があるのは何?
「目のゴロゴロ異物感」の正体ですが、おおきく2つの要因が考えられます。
一つ目は、生活環境に起因するもの。
二つ目は、眼の疾患です。
原因は?
それでは具体的な原因について見て行きましょう。
Check!<生活環境に起因するもの>- 外部からの異物の侵入
- 逆さまつ毛
- 乾燥
- コンタクトレンズ
風が強い時など、ゴミやホコリなどの文字通り異物が目に入り込んだ時です。
まつ毛が外側でなく内側にカールしたような状態になり、角膜や結膜に当たることから
来る違和感です。
目が乾燥する、いわゆるドライアイ。
冬場やエアコンを使う時期など空気が乾燥しやすいときに起こります。
特にパソコン作業や車の運転など、まばたきの回数が少なくなりがちな場合に
起こりやすくなります。
目は乾燥すると、涙の分泌が不十分になりゴロゴロの異物感を感じるようになります。
コンタクトレンズの長時間使用は、角膜を長時間に亘って覆ってしまうことになり
涙の分泌が不十分となって、酸素不足、栄養不足に陥り更には目の乾燥を招いて
異物感を感じるようになります。
また、洗浄不十分な状態、あるいは傷のあるコンタクトレンズを使用した場合、
角膜を傷つける可能性があり、異物感の原因になります。
Check!<眼の疾患>
- 細菌性結膜炎
- ウィルス性結膜炎
- アレルギー性結膜炎
- 角膜炎
- ものもらい
※結膜炎
黄色ブドウ球菌という細菌に感染して引き起こされる眼の疾患です。
黄色い目やにが特徴で、感染力は弱いのですが高齢者や乳幼児など抵抗力の弱い方では
慢性化しやすいので注意が必要です。
アデノウィルスというウィルスによる感染症です。
まぶたの腫れ、目やにが特徴で目の異物感、充血症状が現れます。
アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)が異物として結膜に混入した場合に
起こる疾患で、目の異物感を始め痒み、充血などの症状が現れます。
一年を通して症状を引き起こすハウスダストやコンタクトレンズの汚れ、
季節性のスギ花粉などが原因となる場合が多いです。
異物の混入などで角膜が傷つけられた時に、炎症を起こした状態を言います。
これを放置しておくと細菌に感染しやすくなり、角膜潰瘍などの更に深刻な疾患に
発展する可能性があります。
細菌性結膜炎を引き起こす細菌である黄色ブドウ球菌が、結膜ではなく
まぶたの内側などにある皮脂腺に引き起こす感染症です。
まぶたが一部赤く腫れあがり、目の異物感や痒みを伴います。
目薬で治る?これを治す方法は?
これまで見てきた、「生活環境に起因するもの」「眼の疾患」のそれぞれの症状の多くは
市販の点眼薬によって改善させることが出来ます。
まず、目の乾燥による異物感は涙の分泌量が不足することによって引き起こされるので
これを補うために涙の成分に近い塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウムが含有された点眼薬が良いでしょう。
また、細菌による結膜炎やものもらいの場合、抗菌成分のサルファ剤が配合された点眼薬が有効です。
これらの市販薬を使っても効果が不十分なようでしたら、眼科の診察を受けましょう。
まとめ
目に異物感、違和感を感じた時、思わず目を擦(こす)ってしまいがちですが
これは厳禁です。
炎症を起こして眼の疾患に繋がりかねないからです。
まずは落ち着いて、水道の流水や市販の洗眼液で十分に目を洗浄しましょう。
その上で市販の点眼薬を試してみます。
それでも治まらない時には、眼科に直行してください。
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