水疱瘡は水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウィルスによる感染症なので、
感染する前にワクチンを接種し体内に抗体を作りウィルス感染を予防するのが最善の策です。
しかし、不幸にして感染した場合には、抗ウィルス薬によりなるべく初期の段階で
ウィルスの増殖を抑え、症状をできる限り軽減する処方をとるのが一般的です。
その際、抗生剤や出来た水疱による痒み止め、化膿止めの塗り薬カチリも併用します。
薬はいつまで飲むのか、カチリはいつまで塗るのかについてお話します。
水疱瘡の薬(飲み薬)はいつまで飲む?
水疱瘡は、発症してからおよそ3日目ぐらいが症状のピークです。
なので、4日目以降症状は治まって行き、発症してから約1週間で完治します。
病院からは、飲み薬(抗ウィルス薬)は5日間分を処方されると思いますが、
出された薬は全て飲み切ることが肝心です。
水疱瘡の薬(カチリ)はいつまでつける?
痒み止め、化膿止めの塗り薬カチリについては、出来た水疱の個々に綿棒を使って
薬を置いてゆくように丁寧に塗ってゆきます。
比較的強い薬なので、水疱になっていない周囲の健全な皮膚には塗布しないように
水疱にピンポイントに塗るようにしてください。
その際、水疱はなるべく潰さないように細心の注意を払います。
これは、全ての水疱がかさぶたになるまで続けます。
飲む頻度、塗る頻度は?
飲み薬は、具体的には抗ウィルス薬としてアシクロビルまたは塩酸バラシクロビルと言う薬が処方されます。
これらの抗ウィルス薬は、発疹などの症状が出始めてから2日以内に処方しないと
効果が薄いため、できるだけ初期に服用する必要があります。
飲む頻度ですが、アシクロビルは日に4回、塩酸バラシクロビルは日に3回服用します。
塗り薬のカチリですが、塗る頻度は日に2~3回です。
塗る時には、前回塗った薬が残っていても構わずに上から重ね塗りします。
前回塗った薬を無理やり取り除こうとすると、かさぶたも一緒に剥がしてしまいかねません。
かさぶたを剥がしてしまうと、そこが痕になって残ってしまうのでそうならないように注意が必要です。
また、塗った薬が乾いてから衣服を着せるようにしましょう。
乾かないうちに衣服を着せると、子供は気持ち悪がって思わず掻いたり擦ったりして
水疱を潰してしまいかねないので気をつけてくださいね。
まとめ
水疱瘡に罹った時には、水疱の痕が後々まで残ってしまう恐れがあるので、
最大限、症状を軽減する処方が必要です。
そのためには、なるべく初期の段階で抗ウィルス薬を摂取する必要があります。
病院によっては、抗生剤と塗り薬(カチリ)しか出してくれないところがありますが
その時には、はっきりと抗ウィルス薬も要求しましょう。
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