緊張すると手が震えてしまうという方は結構多いようです。簡単に言うと病気の
場合とそうでない場合の2つが考えられます。病気の場合は診断とお薬などで対処
できますが、今回はそうでない場合の対処法を中心に書いてみます。
手の震えが緊張すると出てしまう原因は?
◎社会不安障害(SAD)
人前での不安や緊張に恐れが入っているならば社会不安障害の可能性があります。
セロトニン不足などの脳内物質の障害や遺伝などが要因です。
◎あがり症
血液中のノルアドレナリン値が上昇することで起こります。このノルアドレナリン
は緊張や不安を感じた時に活発に分泌され、交感神経を活発化します。故に心拍数
や体温血液が上がってしまうため動悸や発汗、震えが起こってしまいます。
◎本態性振戦(ほんたいせいしんせん)
遺伝などもあるそうですが、トラウマなど緊張の場面を迎えると体が震えることを
自分自身が知っているのでより強く反応が出ると言います。これらはお酒を少し飲む
と止まるのが特徴です。
手の震えが緊張すると出る場合の対策法(その場面でできること)
◎人の顔を見ない
人の顔を見てしまうことで一気に緊張が増します。大勢の視線を受けるだけで頭が
真っ白になりますね。下を向いて話すのは良くありませんので、壁を見ながら話す
ことができます。
◎うまくやろうとしない
緊張は「できなかったらどうしよう」など他の人を必要以上に意識してしまうこと
から生じることがあります。結局は自分に出来ることしかやれません。とにかく
自分にできることをやろう、との意識は大事になります。
◎アロマを含ませたハンカチを用意
ラベンダーなどには精神的に落ち着かせ、気持ちを整える作用があります。ハンカチ
に、このアロマを含ませておき、緊張を感じた時に軽く吸い込むことで対処します。
手の震えが緊張すると出る場合の対策法(普段からやっておけること)
◎イメージトレーニング
普段から本番に近い環境の中でトレーニングすることや本番をイメージすることで
緊張を緩和させます。よくアイススケート選手のキムヨナさんは、練習も本番と全く
同じように練習するそうです。
こうすることで本番がいつもの練習と同じ環境になるようにします。逆に練習だから
と言ってダラダラやるようではいつまでたっても緊張が解けないでしょう。
◎ストレッチを行う
ストレッチとは言っても軽めですが、屈伸や背伸びをしたり、手をぶらぶらすることで
全身に血液を行き渡らせることができます。力を抜いてトントンとジャンプするだけでも
良い効果があります。肩の力も抜くために、両肩をゆっくり回すことができます。
まとめ
緊張したときに手に震えが出てしまう場合の対処法をまとめてみました。
特にイメージトレーニングは個人的に大事だと感じました。
普段から本番を意識することで対処できます。可能なら本番の場所へ
出かけて行き、練習できたらいいですね。
コメント