身体には、自分で自分を治す力が備わっています。
発熱は、体の体温をあげて免疫力をあげようとする表れです。
くしゃみも、体温調節を行おうとする行為です。
鼻水や咳も下痢も、体の中の悪いものを外に出そうしているのです。
風邪や発熱は、溜め込んだ疲れや老廃物をクリアする体の働きだと、思うのです。
休暇をとれ、というサインとも言えるかも知れませんが、お休みをとることが難しいのも事実です。
熱が出てきたかも、という時、一晩で下げるにはどうしたらいいでしょうか。
風邪の発熱を一晩でさげる方法は?(薬、食べ物など)
風邪の原因の約90%はウイルス。
200種類以上あり、その種類によって少しずつ症状が異なります。
ウイルスは遺伝子だけの最も原始的な生物で、自らの力では増殖できません。
ウイルスは細胞、例えば人間に感染して、その中の仕組みを使って自身を複製し、増殖・感染をしてゆきます。
お薬で、『 抗生物質 』はウイルスの細胞壁を出来ないようにしてくれます。
抗生物質は、
・細菌の細胞内でタンパク質が出来ないようにしたり
・細胞内でエネルギーが出来ないようにしたり
・細胞のDNAを切断したり
・核酸合成が出来ないようにしたりして細菌が増えないようになります。
ただ、遺伝子しかないウイルスには効果がありません。
抗生物質が処方される場合は、このウイルス感染に続く細菌感染を予防するために使用することがあります。
風邪の診察では、どのウイルスに感染しているかは問題ではなく、どこにどんな症状が強く出ているかが問題として考え、治療はその症状を抑える対症療法に値するお薬を服用しましょう。
鎮痛解熱剤であれば、関節痛や喉の痛みも和らげてくれます。
鎮痛解熱剤の成分は、
アスピリン
アセトアミノフェン
イブプロフェン
熱を下げるおススメの市販薬は、
・パブロンSC
・ナロンエース
・イブA錠
ひき始めによく効く市販の風邪薬は、
・葛根湯(かっこんとう)
・ルル
・パブロンSゴールド
が有名です。
免疫力を高めるためには、ビタミンA、Cを含む、食べ物を食べると効果がある、といわれています。
ブロッコリー、ピーマン、パセリ、レモン、キウイ、イチゴなど。
とても悪化している風邪の場合には、ビタミンB1の豚肉と一緒にとると効果的です。
注意することは2、3時間で、すぐに体の外に排出されてしまうので、3食しっかりビタミンを含んだ食事をとりましょう。
落ちてしまった体力を、回復させるためには炭水化物や、糖質が含まれている食べ物がとても効果的である、といわれています。
糖質や炭水化物は、すぐエネルギーに変わるので、お米もしっかりいただきましょう。
体を暖めるには、卵、ニラ、ネギ、生姜が有効です。
卵には、たんぱく質や、ビタミンが、多く含まれてます。
また、ニラには、血液の循環を良くする働きがあるため体を暖めるくれます。
ネギには、発汗を促してくれる作用があるといわれ、雑炊やおかゆはおススメです。
生姜にも、体を暖める効果のほかにも、殺菌作用や炎症を抑える効果もあるため、風邪を早く治すのに効果的な食物です。
梅を真っ黒になるまで丸焼きにして、お湯やお茶に溶かして飲むのも、おススメです。
梅は体の芯から、暖めてくれ、解熱作用、咳止めの効果もあるようです。
大根は、のどの痛みや咳に効果的。
ニンニクに含まれている、アリシンには、とてもつよい殺菌力がある、といわれおり、
体内で、菌を殺す手助けをしてくれます。
注意したいのは、体を冷やす食べ物です。
トマト、ホウレン草、きゅうり、そば、すいか、貝類などは避けましょう。
上がりきった熱を冷ます時には、
レタスは解熱作用があるようですし、きゅうりには消炎・利尿作用があり、解毒効果も期待できます。
茄子やごぼう、白菜、柿や梨も解熱効果には効果的。
悪寒がでる時など体を暖める必要がある時には逆効果になってしまいますので、気をつけましょう。
また竹の子、もち米、大量のみかんを食べることは、咳や喘息を悪化させてしまう原因にもなるので注意しましょう。
風邪の時にウイルスが胃腸にも影響し栄養の吸収が悪くなるため、無理に食べても負担が増えてしまうこともあります。
食欲がなければ、必要なことは十分な水分補給と睡眠です。
といっても一度に多く飲むと胃腸の負担がかかるので、こまめに飲みましょう。
高熱時は汗をかくので、水分が不足しがちです。
お茶やジュースは分解してから水分が吸収されるため、すぐに吸収される水を積極的に摂りましょう。
食欲が出ない時、でも食べたい、という時は、白粥に生卵をかけて食べるのは、いかがでしょうか。
白粥に生卵で、卵のビタミンなどが壊れにくく、更にお粥で水分補給になります。
また、ヨーグルトにフルーツソースやハチミツをかけてはいかがでしょうか。
ハチミツは殺菌作用もありますし、喉を潤してくれます。
飲むくらいなら、出来そうという方には、ジンジャーティーはいかがでしょうか。
ティパックの紅茶にお好みの量のショウガを入れ、さらに、お好みでハチミツを入れることをおススメします。
紅茶とハチミツの殺菌作用とハチミツの潤い、そして、ショウガが身体を温めてくれます。
他にも、
はちみつ生姜レモン
すりおろしリンゴ生姜入り
しょうが黒糖湯
など、おススメです。
もし、ご自宅に疲労回復用のドリンク剤がストックである場合は、お湯割りで少しずつ飲むこともおススメです。
また、ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクのストックがあるのであれば、
温めて飲むのも効果的です。
吸収も良く、身体も温めてくれます。
風邪の発熱を一晩でさげる方法は?(薬、食べ物以外でできること)
熱があるのに寒気がしている時、寒気がしている時に熱があるからと冷やさないようにしましょう。
熱が上がりきって、寒気が治まった時が熱を下げるタイミングです。
高い熱が出るときに振るえている時は、手足が冷たくなり顔色も悪くなっています。
この時は毛布・湯たんぽも使って十分暖めるましょう。
熱が出た時は、いつもより汗をかきやすくなっていて、そのままにしておくと体が冷えてしまいます。
汗をかいたらよくふいて、着替えさせるようにしましょう。
シーツも汗を含んで冷たくなることもあります。
バスタオルなど引いて、こまめに交換することで、寒さ対策ができます。
また、マスクは喉や鼻の乾燥を防いでくれます。
ガーゼのマスクをぬるま湯に浸して絞り、上3分の1を外側へ折り返し、鼻の下の縁に来るようにつけるのも効果的です。
ハッカ油を1滴ティッシュに含ませ、マスクに挟むのもおススメします。
ただ、決して地肌にハッカ油をつけないように気をつけましょう。
かぶれたり、とても汗をかいたりしてしまいます。
もし熱が下がらなくてもどうしても仕事(学校)に行かないといけない場合、朝できることは?
どうしても下がらない時は、お休みしましょう、と言いたいですが、日本の国民性か頑張ってしまう方が多いです。
以下の2点、気をつけましょう。
・身体を冷やさない。
・口や喉を乾かさないようにする。
本当にくらくらする時は、病院に行きましょう。
まとめ
子どもも大人も早く風邪の症状から脱出したいです。
3つのポイントを抑えて早く治しましょう。
睡眠・・・体力回復。あらゆる方法で睡眠をとる。
栄養・・・消化のいい、グルタミンとビタミンが多く含まれているモノを摂りましょう。
水分・・・発熱で普段以上に水分が失われるので水分補給は忘れない。
「 寒くて震えがくる 」
「 体中の関節が痛い 」
「 熱が出た 」などはウイルスによるもの。
身体が戦ってくれるためにも十分に休むことを一番にすること、おススメします。
コメント
熱が高い場合、葛根湯より、ロキソニン抗生物質が効くようです。飲み物では、ブラックラベルのコカコーラですね。女性用の体温計で、35.3度くらいに下がります。早く治されてください。