毎年11月頃から翌年3月にかけて流行するウイルスによる胃腸炎症状。
非常に感染力が強く少量でも体内に侵入すると爆発的に増殖をし、
激しい下痢や嘔吐の症状があらわれます。
ノロウイルスを予防する特効薬はなくノロウイルスを体内に侵入させないことが最大の予防になります。
感染症胃腸炎の一種のノロウイルス。
また感染力が強く、発症した人を看病した人が二次感染する場合もあり、
治療や看病をする際には注意が必要な病気。
ノロウイルスを予防するために、日頃からしっかりと自衛をしていくことが大切です。
ノロウィルスの予防接種の効果はあるの?
ノロウイルスを事前に予防してしまいたいという場合には、
やはり予防接種が効果的でしょう。
実は、ノロウイルスの感染予防に効果があるワクチンはないのです。
毎年、インフルエンザと同じ秋から冬にかけてノロウイルスによる食中毒やウイルス性胃腸炎は流行します。
しかし、ノロウイルスは非常に感染力が強く、少量のノロウイルスが体内に入っただけでも、
小腸で爆発的に増殖をして下痢や嘔吐の症状を呈します。
ノロウイルスを予防するためのワクチンは現在まだ開発されておらず、
ノロウイルスに感染した時の特効薬もマダ開発されていません。
2015年にすでに感染した方を調べてみると、
例年に確認されているノロウイルスではなく、別のタイプのウイルスであることがわかりました。
いつも流行しているのがGⅡ.4ですが、2015年になって確認されているのがGⅡ.17というタイプ。
これはGⅡ.4が突然変異した新型であると言われています。
実はノロウイルスは感染症なので、一度でも感染すると免疫がつくものなのですが、
この新型のノロウイルスは免疫を持っていない方がほとんどです。
ノロウイルスに有効なワクチンの開発は、まだ研究段階であり、
私たちがワクチンを利用する事は先の事になりそうです。
ノロウイルス感染予防とワクチンの開発
ノロウイルスのワクチンは、まだ完成されておらず予防接種をする事ができません。しかし、ワクチンの開発は進められています。武田薬品工業はワクチン開発を手がける米リゴサイトファーマシューティカルズ(モンタナ州)を買収しました。リゴサイト社は多様な遺伝子型のノロウイルスのワクチンをつくる技術を持ち、欧米などで臨床試験を進めている。発売されれば、初のノロウイルスワクチンになるという。日本での投入を目指すかは未定であり、私たちがワクチンが使用できる時期はまだまだ先になると思います。早くノロウイルスに有効なワクチンが開発される事を望みます。
ノロウィルスの予防接種の副作用で考えられるのは?
予防接種をする場合には、やはりある程度の副作用がある場合があるという事も、
知識として知っておかなければなりません。
特に赤ちゃんなど、幼い子供に予防接種を受けさせる場合には、
ノロウィルスとは限らず、
しっかりとメリットデメリットを把握しておく必要があります。
まず基本的には摂取したからといって何か重篤な症状が現れるという事はなく、
基本的な副作用としては熱・下痢・鼻水等です。
それも大体の場合には2、3日で症状が治まる場合が多くなっています。
しかし中には、腸中積という腸の一部が重なり合ってしまう症状が発症する人もいます。
この場合には症状としては、
血便、顔色が悪く成る、お腹の張りなどの症状が出た場合は、直にドクターに会いに行きましょう。
ノロウィルスの予防接種の金額はどれくらい?接種時期は?
大人は大変なことにあまりならないようですが、
赤ちゃんの場合には生後何カ月から受けられる等の決まりもあるので、
最寄りの病院に一度問い合わせてみると良いでしょう。
そして予防接種の費用としてはおおよその目安ですが1万~1.5万円程度の病院もあります。
中には補助金が出る地域もあるので一度調べておくとこと、おススメします。
まとめ
ノロウイルス予防の基本は、ワクチンではなく手洗いと加熱。
ノロウイルスは食事が原因の場合もありますが、
最近の調査では2次感染によるものが非常に多いのです。
その多くは色々な場所に付着したノロウイルスを気づかないままに指先に付着し、
素手で食品に触れて体内に取り込んでしまうこと。
外出先から帰宅した時、
食事をする前にはシッカリ手洗いをしましょう。
石鹸などによる手洗いは殺菌効果が無いと言われていますが、
物理的に洗い流し、指先を清潔にする事はできます。
よって、手洗いは予防で効果があります。
ノロウイルスの予防はワクチンではなく「 食品の加熱 」も大事。
食事によるノロウイルス食中毒事件も11月から2月の間は非常に多く注意が必要です。
食品そのものがノロウイルスに汚染している場合と調理に従事する人がノロウイルスのキャリアである場合。
ノロウイルスは加熱する事で不活化をします。
できれば、しっかり加熱しましょう。
中心温度85度1分以上です。
ノロウイルスを不活化できるのは、
次亜塩素酸ナトリウムです。
エタノールは不活化させる作用は低く期待はできません。
インフルエンザにエタノールは不活化させる作用があるので有効です。
しかし、次亜塩素酸ナトリウムは、非常に毒性が強く原液を希釈して使用する際には注意が必要。
次亜塩素酸ナトリウムによるノロウイルスの不活化は補助的なものなので、
次亜塩素酸ナトリウムの不活化に期待をするのではなく、
基本は手洗いとし、その効果を確実にする為に次亜塩素酸ナトリウムを使用するように心がけましょう。
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