舌の先端や横にブツブツや赤いポツポツした斑点があり,
さらにピリピリとした痛みを感じるようであれば何らかの病気の可能性があると思います。
舌は体調の変化や精神状態、さらには病気の前触れを自分に知らせてくれる機能があります。
舌を観察する事で中国医学などでは、病気を未然に防いでいました。
どのような病気があるのでしょうか。
舌の先に赤い点々のプツプツが。痛いけど何が原因?
赤いプツプツは味蕾が荒れてしまったのかもしれません。
味蕾は、味覚受容器、つまり、花の蕾状の構造をしている味覚を感じてくれるところです。
それらが炎症を起こしてしまっているのかもしれません。
それは、舌炎、舌の炎症の総称です。
舌に特有な所見のこともありますが、歯肉や頬粘膜の炎症に合併してみられる場合も多くあるので、
ドクターにご相談されること、おススメします。
局所的原因によるものと、全身的疾患に伴う口腔症状のひとつとして発現するものがあります。
局所的原因の場合は、 すり減ったり、破折で生じた歯やとがった部分に舌粘膜が接触したり、
熱い食べ物でのやけどによる外傷性の炎症です。
これらの刺激を受けた直後は舌粘膜は赤くなり、灼熱感やぴりぴりした痛みが発現します。
刺激が続くと、皮膚や粘膜の表皮が欠損し、下部組織が露出した状態や潰瘍に移行し、二次感染を起こします。
また、食べ物やその他の原因で、舌粘膜の損傷した部位に細菌が感染し、化膿性炎症を発症したりすることがあります。
アフタ性口内炎は、口腔粘膜にできる直径数ミリの円形または楕円形の境界がはっきりした浅い潰瘍で、
同時にできた数個のアフタが癒合して大きな病変になると、周囲にも炎症症状を伴いアフタ性口内炎となります。
この場合は痛みが著しくなります。
全身的疾患に伴う舌炎もあります。
ウイルス性疾患、悪性貧血、鉄欠乏性貧血などがあります。
ヘルペスウイルスやエイズウイルスの感染で、口腔粘膜全体に炎症が起こり、舌にも発症します。
二次感染が起こると、さらに複雑な炎症が現れます。
ビタミンB12と葉酸の欠乏で起こる悪性貧血では、ハンター・メラー舌炎があります。
初期には舌乳頭が発赤して灼熱感がありますが、次第に舌乳頭は萎縮して赤く滑らかな平滑舌となります。
鉄欠乏性貧血でも、プランマー・ビンソン症候群として悪性貧血と同様な舌病変がみられます。
そのほか、剥離性舌炎などがあり、これは症状名であり疾患名ではありません。
天疱瘡や類天疱瘡の症状のひとつとして現れます。
舌の炎症と言うだけで、これだけの症状と可能性があります。
舌の先の赤いプツプツを治す方法
局所的原因のものは原因除去と対症療法が主となります。
全身的疾患のものは対症療法に加えて、元になっている疾患の治療が必要です。
舌炎の絶対的な予防方法は、現時点ないようです。
舌炎の一般的な治療は舌を洗浄することで清潔にすること。
舌炎が外傷性の場合は歯を削ったり金属冠を再製・調整することで外傷性舌炎の原因を取り除く方法や
慢性の舌炎の場合は舌炎の主な原因となる胃腸病などの要因を治療します。
他にも、副腎皮質ホルモン剤の使用やレーザーで傷をふさぐなどの治療がなされます。
ともあれ、歯磨きやうがいなどで口のなかを清潔にし、
各種ビタミンをとり、睡眠不足、栄養不足など、身体が疲労状態にならないよう心がけましょう。
原因となる疾患になるべくかからないようにすることです。
舌の先に赤いプツプツができたら食事で気をつけること
基本、バランスの良い食事をしましょう。
お肉を食べすぎてしまったり、脂っこいものばかり食べてしまったり、お菓子で済ませてしまったりしないように。
お野菜もお魚やお肉もバランスよくいただきましょう。
たとえば、
舌体が軽度に肥大している。舌苔は薄く白い。舌の周囲に歯形(歯痕)が見られる。舌の先と周辺に赤い斑点がある場合は、
冷たい飲食物を控えることと、適度な運動により抵抗力を高めることが効果的です。
舌体が胖大で、舌苔が厚く白い。舌の周辺が赤い場合は、
咳と痰がひどくなったときや、自律神経のバランスのくずれによる不眠症や不安神経症などの疾患でよく見られます。
エアコンの設定温度や、方向を調整し、冷やしすぎに注意しましょう。
また、舌苔が少し赤く、舌苔はところどころはがれている。このような舌は「 地図舌 」とも呼ばれます。
胃腸が弱く、身体の中に熱がたまっており、栄養のバランスが悪かったり、
アレルギー体質の人や体内のビタミン、微量元素、タンパク質が欠乏している人によく見られます。
消化不良、慢性下痢、アトピー性皮膚炎などの疾患によく見られますので、
食事の栄養バランスを見直し、特にビタミン類が欠乏していないかチェックが必要です。
舌のが赤くなり、舌尖の部分は特に赤く点がはっきりと見える場合は、このような舌は外見が似ていることから、俗に「 木苺舌 」とも呼ばれ、
不安神経症、不眠症などの精神的な疾患に多く見られます。
特に女性では、自律神経失調症、更年期障害などの場合にもこのような舌がよく見られますので、生活環境の改善とストレスの解消に努めましょう。
自分の趣味を持つことや、適度に運動することも効果的です。
食事や生活の改善をなさっても、変化がない場合は、ドクターに相談しましょう。
まとめ
他にもいろいろあります。
溶連菌感染症の場合は、特に子供の場合は発症が多く、イチゴ舌と呼ばれる舌にプツプツが出来る症状や発熱、喉の赤み、全身の発疹がみられます。
溶連菌と呼ばれるウィルスが主に人を通じて喉などに感染します。
病院で診察を受ければすぐにわかります。
その場合には抗生物質の投与によって炎症を抑えます。
喉に刺激を与えるような熱い、辛い、すっぱいといった食べ物は控えましょう。
咽喉頭異常感症の場合は、喉の違和感や異物感があります。
咽喉頭部や食道の締め付けられる感覚や不快感が見られ、症状と同時に舌にブツブツが出来る場合があります。
原因ははっきりとしていないものの、慢性的なストレスや不安感が多くの患者に見られるのが特徴です。
舌扁桃炎は喉の奥にある舌扁桃と呼ばれる免疫器官に炎症が起き、成人女性に多いようです。
最初は喉の閉鎖間や食べ物が飲み込みにくいなどの症状から始まり、徐々に痛みが増してきます。
症状が進行すると舌にボツボツと発疹が見られる場合もあり、耳鼻科などで診察していただきましょう。
慢性化すると慢性咽喉頭炎や舌扁桃肥大になってしまい、長期間にわたる治療になってしまうので、
小まめなうがいで喉を洗浄し潤す事が身近な予防法となります。
舌先だけでなく、有郭乳頭とは舌の奥にポツポツと突起したできものが出来ます。
舌の奥に出来る症状の為、気付きにくい事もありますが2mmほどの丸いふくらみと共にピリピリ、ヒリヒリとした痛みが伴います。
原因は未だに解明されていません。
大きな病の前兆などは基本的には無い為、心配はないようです。
ただし、ストレスや慢性的な疲れ、不安感、不眠症などから起こる場合も考えられます。
これらはその他の疾病を呼ぶ大敵である事は間違いないので、普段の生活を見直す切っ掛けになりますように。
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