怪我をしたときに傷口がいつの間にか化膿してることないでしょうか。
やはり化膿する原因がありますので、しっかり理解しておく必要があります。
今は数十年前とは違う治療法が推奨されています。
今回はその治療法と共に、化膿しないための予防策について書いていきます。
迷ってしまうガーゼの交換頻度と外す時の見分け方も書いていきますので是非
参考になさってみてください。
傷口のガーゼの交換頻度は?
傷口をガーゼで処理したときは、お風呂に入る前はガーゼを取り除き、よく洗い流す
ことが必要になります。よく洗い流した上で再度、軟膏を塗り、ガーゼを貼りましょう。
汚れがあると交換が必要ですが、汚れさえしなければ一日一回の交換で大丈夫です。
場合によっては浸出液が多く出る場合は交換頻度が多くなるかと思います。
状態をよく見てから交換してください。
傷口のガーゼをはずす時、もうつけなくて良い時の見分け方は?
傷口が塞がっていたり、かさぶたが出来ているのであればもう必要ないでしょう。
滲出液が必要以上に出ていたり、交換するときに傷口が開いてしまったということに
ならなければ大丈夫かと思います。
傷口が化膿しないための処置方法
通常は傷を負ってもどのような流れで治っていくでしょうか。まずは血小板で血を
止めます。次に白血球やマイクロファージなどでゴミや細菌を綺麗にしていきます。
体液が乾いてかさぶたになり、その下では毛細血管が働いて新しい皮膚が出来ていきます。
これが人間の自然治癒の力ということになります。
しかし、傷口が汚れていたりすると異物や壊死した皮膚組織から細菌が感染して炎症を
起こし、赤く腫れて膿が出てきます、これが化膿という状態です。膿は黄色や緑色の色が
ついていますが、壊れた白血球や死んだ細菌などを含んでいるためです。通常の体液とは
違って臭いがあります。
例えば傷口に小さな木片などが残っていると木片に隠れてばい菌が増殖していきます。
白血球がばい菌を殺しにいくことができずに、化膿します。このようなばい菌の隠れ家を
感染源といいます。この流れを理解した上で化膿をしないための処置を書いていきます。
◎細菌が付着した手で傷口に触れないこと。
細菌やばい菌が付着した手で触ると汚染の感染源になります。これにより黄色ブドウ球菌
連鎖球菌、緑膿菌が細菌に感染し、化膿してしまうことになります。
◎傷口に異物が残っていないかを確認する。
先ほど述べたように傷つく原因となった異物が残っていないかを注意深く確認します。
異物は小さいことがあります。それが残ってると炎症の原因になります。
◎傷口を流水で洗い流す
傷を負ったら感染源となるばい菌を洗い流すことが必要になります。水道水で大丈夫です。
しっかり洗い流してください。よく消毒液を塗ることが推奨されてきましたが、必要あり
ません。むしろ消毒液で正常な細胞の方がダメージを受けることがあるためです。
◎湿潤治療法によって治す
少し付け加えると、傷口を流水で洗い流した後は乾燥させるのではなく、乾燥させない
湿潤な状態で治すことが今は勧められています。傷口にワセリンなどを塗った後にラップ
などで巻き付け、それをテープや包帯で固定します。
こうすることで痛みがなく、皮膚に傷がつかず、早く治ります。体から出る液が傷を早く
治します。今まではそれを乾燥させていたわけですね。この手順をしっかり踏むことで
化膿させることなく、治療できます。ただ深い傷の場合はこの限りではありません。
※化膿に関する歴史(おまけ)
化膿する原因が分かるまで昔は手術中に傷が化膿することは当たり前で、手足を切断する
ことが半分近くで行われていたそうです。しかし有名なフランスの科学者のルイ・パスツールは
「腐敗に関する考察」で「ブドウ酒の腐敗が微生物によっておこり・・」との一文を掲載。
これを読んだジョゼフ・リスターというイギリスの外科医が化膿が傷口から微生物が入りこむ
ことで起こると予測しました。化学的に腐敗を止めるために、石炭酸に行き着きます。当時
石炭酸は汚染の匂い消しに使われていましたが、それが混じった牧草を食べた牛には寄生虫が
減るということを知りました。
それで石炭酸に浸した包帯で傷口を覆うようになると、死亡率が40%から15%に減りました。
そのあと、外科医の手や、手術器具も石炭酸で浸すようになり、次々に良い方法が発見される
きっかけになりました。これを見ていくと、傷口をしっかり洗い、細菌や微生物を侵入させない
ことが一番だと理解できますね。流水で洗うというのはシンプルで簡単ですが。大切な方法だと
いうことがわかりますね。
まとめ
今回は化膿を予防する方法を中心に調査した内容をご紹介しました。
傷口が化膿しなければ、普通に綺麗に治っていくので、しっかり当てはめたいですね。
一度、湿潤方法であるラップ方法も試してみてください。
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